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【終了|開催レポート】12月度セミナーレポート
開催日:2024/12/18
松戸スタートアップオフィスの12月のセミナーは「補助金申請のコツと注意点」と題して中小企業診断士の北濱慶さんにお話頂きました。
コロナ以降、事業再構築補助金の活用をする企業が多かったですが、事業再構築補助金は採択率が下がって以前ほどの活用が出来なくなっています。補助金の最新事情を知って、採択に至るコツを掴んでおく事は起業家にとって外せない知識になってきています。
【補助金について知っておいた方がいい事実】
補助金の事務局は省庁から大手企業が受託しています。
申請、採択、報告などプロセス毎に受託事業者が違うケースもあるので「言っている事が違う!」という事もままあります。
【申請書類の注意点】
補助金毎に審査の基準があり、加点評価される項目があります。この加点項目に対応した形で記載しないと、採択される可能性は低くなってしまいます。
また、文字の表現だけでは伝わりにくいケースがある事を前提として記載する事が大切になります。
会社の様子を写真などを使う事で「この会社は活気があるな!」と審査員にアピールする事も出来ます。数字の表だけではなく、グラフを使って事業の成長性を伝える事審査も人がするので、読み手の気持ちにたった申請書類の作成が採択に繋がり易くなります。
補助金を出す省庁は補助をする事によって「売上が上がる→利益がでる」事を期待しています。
補助金を活用する事で、事業のこれから、未来がどうなるかをしっかりと伝えるストーリーが必要になります。この点を意識しないとぼんやりとした資料になって、採択の可能性が低くなってしまいます。
また、伝える数字などに間違いがないことも必須になります。一円が違っていても、再度書類を作り直しすることになってしまいます。
【補助金申請後の注意点】
書類が採択されても、補助金が着金するのは一年後などになります。
全て自己資金で事業がまかなえればよいですが、そうでない場合は適正なタイミングでつなぎ融資を金融機関に依頼する事になりますので、資金の流れを含めてスケジュールを考えた上で、アクションをする必要があります。
細かい点ですが、実績報告の際に補助対象外のものが入っているとダメですので、申請後も事務局と上手くコミュニケーションを取りながら、進めいく必要があります。ただ、事務局が全てを分かっている訳ではないので、自分で調べて判断していく事が必要になります。
【補助金支援業者に関する注意点】
最近、補助金活用でキャッシュバックをもちかける会社が社会問題になっています。そうした詐欺的な申請は、後々に補助金の返還を求められる形になるので注意が必要です。
美味しい話には裏があり、補助金の趣旨にそぐわない取り組みには加担しないのが大前提となります。
補助金申請支援業者のセールストークにのってしまい、気づかずに巻き込まれてしまうケースもあります。
補助金申請サポートの着手金の相場は10万から20万で、成功報酬が10%から20%といったものが一般的です。それ以上を求める事業者には一定の注意が必要になります。
補助金はあくまでも、事業者自身が申請するものになります。丸投げでは補助金はできないという事を理解しておきましょう。
このように注意点もある補助活用ですが、仕組みを理解しておけば事業成長に役立つものです。
「補助金の仕組み」を理解した上で取り組んでみてはいかがでしょうか。
北濱さんは松戸スタートアップオフィスの相談員もされています。補助金の活用が気になる方は、ぜひ相談してみてください。
https://matsudo-startup.jp/consultants/kitahama/